[木陰の泉] キュウビ-神乳妖狐の慕情-

港町スカイソーダの川向うに、うっすらと霞んで見える、広大な竹林。その全域が魔性の霧に覆われ、ときおり旅人が迷い込み、命を落とす。数少ない生還者も、奥で何があったのか、はっきりとは思い出せない。しかし、町に伝わる民話によると、竹林の奥深くには小さな庵があり、迷い込んだ旅人が、絶世の美女の歓待を受けたと「夢幻の竹林」の奥深くに隠れ住む、九尾の狐。300年以上も昔に、魔界から人界にやってきたが、とある事情により戻れなくなる。「黒と赤の時代」と呼ばれる戦乱の時代に、一時期、主人公「クロ」と行動を共にしていたことがあるらしいが、クロにはその時の記憶はない。本当の名前は別にあるが、クロが忘れているので、名前を明らかにしない。
いう・・・。